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ものづくりのあるべき姿

「産業革命以前」の未来へ(野口悠紀雄著、NHK出版新書)という本を読みました。

 

ビジネスモデルの歴史的変遷について書かれたもので、
・産業革命によって「垂直統合の巨大組織」の時代になっていたのが、IT革命によって再び「水平分業」の時代になる。

・これは、空間的なフロンティアが失われていたビジネスが、新たに情報というフロンティアを見つけたことに由来する。
・そこでは、従来の資本に変わって、アイデアとスピードが価値を生み、GAFAなどが急成長した。
というもので、時代の流れをコンパクトに著したいい本でした。


これを「ものづくり」の中に身を置く立場から見ると、違う世界が見えてきます。

 

相対的にビジネスとしての価値が低下する『ものづくり』はどうあるべきか?

 ・・・ちょっとネガティブな印象のフレーズですが、これからの「ものづくりのあるべき姿」を考える原点かなと思います。

 

「ものをつくる(開発する)」ことが特別なことではなくなり、企画部署が作りたいモノを思い描いたら、スッとモノができる。

 

そのためのインフラが整えられていく
 ・最適化設計技術、AIを使った設計支援
 ・アディティブエンジニアリング(3Dプリンタ)
 ・生産のシミュレーション
 ・他社・アウトソースを使った分業
 ・これらをつなぐための情報経路の整備


市場環境の変化や人材減少などの逆風の中で、業務を革新していくのはとても大変ですが、こんな世界が来ることを思い描くと、とてもチャレンジングな課題に感じられます。